2021/10/10 17:36

1-2 学問ひとすじ 祖父真郎

忠右エ門の祖父、稲垣家十一代目の真郎は幕末に生まれた。明治維新の大きな波のうねりの中で、累代の当主とは異なった道を歩んだ。異色の道は清新な人生街道であった。祖父の真郎と父の隆三郎は実の兄弟だが、長男...

2021/10/10 17:33

1章・故郷三河の稲垣家 1-1 矢作川と稲垣家

 輪島塗の稲忠の創業者、稲垣忠右エ門は愛知県碧海群上郷村字枡塚(現在の豊田市上郷町枡塚)で生まれている。近くに流れる矢作川は忠右エ門が子供のころに遊んだ川であり、旧制岡崎中学に通学している間に、朝夕...

2021/10/10 14:58

輪島塗漆器の手入れ

普段のお手入れ漆器を長く使うには、出来るだけ毎日使って、洗って拭く事が大切です。水かぬるま湯、または薄めた中性洗剤で洗い、洗ったあとは必ず水気を拭きとっておきましょう。表面を柔らかな布で磨きあげる...

2021/10/10 14:56

輪島塗漆器の修理

輪島塗が修理できることは、意外に知られていないことかもしれません。輪島塗に限らず、漆器は損傷した部分を補修・修理し、塗りなおしたりできる点も大きな特徴なのです。割れておしまい、かけておしまいでは、...

2021/10/10 14:44

蒔絵の製造工程

概要加飾(塗り物の上に絵を描く)の手法の一つ。漆器の表面に漆で絵や模様を描き、それが乾かないうちに金や銀の粉をふり蒔く(まく)手法。歴史蒔絵は日本古来の加飾の技術であり、その大元は奈良時代(710年~7...

2021/10/10 14:40

沈金の製造工程

概要加飾(塗り物の上に絵を描く)の手法の一つ。ノミで表面に模様を彫って出来た溝に漆をすりこみ、そこに金箔や粉、あるいは色の粉を埋めて模様を描く。歴史沈金の歴史は古く、宋代(960年~1279年)の中国で産...

2021/10/10 14:37

輪島塗の下地の製造工程

概要木地の形を整え、補強して、漆を塗れる状態にすること。輪島塗は下地の作業に、壊れやすい部分に布を張る布着せ(ぬのきせ)や、地の粉(じのこ)を使った地付けなど独自の手法を用いる。具体的な手法1.刻苧...

2021/10/10 14:34

輪島塗の製造工程

1.木地原木を輪島塗の形に彫り出す作業。輪島塗の木地屋の殆どは塗師屋とは独立して自営している。原木はおおかた2~3年ほど地上に置かれ、外皮が全て剥がれおち、幹の身をからしてから用いる。例として椀木地師...

2021/10/10 14:07

漆芸の魅力

概要木や紙に漆(うるし)を塗り重ねて作る工芸品。完成までに細かく分けると30から40もの工程を経る必要があり、それらの工程の違いによってさまざまな種類の漆器が産み出されている。 漆とは原料はウルシの木...

2021/10/10 14:01

輪島塗漆器の魅力

二つの特徴(1.地の粉「じのこ」と呼ばれる輪島にしか採れない土を使っていること。2.木地の破損しやすい部分に、布着せと呼ばれる、麻布を貼り付ける作業を行うこと。)を有する、石川県の輪島塗漆器。地の粉(...

2021/10/10 13:43

玉虫蒔絵

               極限という言葉は決して軽くない                説明がいらないのが極限である輪島塗の稲忠の誇る漆芸最高の...